チラ裏備忘録

ゲームの備忘録。シミュレーションゲーム中心。

ファイアーエムブレム 風花雪月 教会ルートだけクリア後の感想

FE風花雪月 
とりあえず1ルート(黒鷲>教会ルート)を終えての感想。

 

FE歴はif,echoes以外はプレイ済。
上記二つ以来のFEなので大分久しぶりです。

 

さすがにFE歴も大分長くなってきており、定石等がわかっているのでハードクラシックでも楽チンでした。
ただ巻き戻し有りだったらクラシックの意味があるのだろうか、とは思わないでもない。
鉄人モードの如く、周回プレイオプションで巻き戻し禁止モードあれば嬉しかった。
縛ればよくない?と思われそうだが(実際初回の黒パスおじさん以外は使わなかったが)
ミスった際に鉄人モード的な要素でプレイしていれば「ミスった!でも縛ってるだけだから巻き戻せばいいのでは…?」という葛藤と戦わずに済むのでありがたいのである。
鉄人モードでプレイするのは、むしろ弱メンタル非鉄人であるが故なのだ。
DLC要素とかで闇陣営関連の話が深まり、巻き戻しを封じられる展開があることを期待しよう。

ここまでは単純に個人的趣味嗜好の話。
ここから先はなるべく伏せていくがネタバレが有るので注意。

 

 

◆ストーリー(教会ルートのみ)


まだ教会ルートしかやっていないので何とも言えないが、初回でこのルートをやったのは失敗だったかもしれない。
エーデルガルド(帝国)は何で教会を打倒して、フォドラを再統一しようとしたのかという動機が漠然としか語られていない。
1部でも教会の強権やら貴族の腐敗を語っていたが、核たる動機となった契機が明かされないまま終わっているのである。
しかも闇に蠢く勢力が何か絡んでいるのだろうが「本拠地教えてやるからアイツらしっかり倒せよ」と言われる展開。
闇勢力が何を目的としているのかがさっぱりわからぬが、やばそうなので退治させられる(ように見える)。
何かわからんけど皆ボロボロになったので統一フォドラの王になってくれで終了。
このルートでは主人公の出生の秘密が明かされる位なのかもしれない。

 

そしてここが特に教会ルートの微妙な点だが、他学級メンツとの闘いがほとんどないというところ。
帝国VS王国&同盟という構図の隙を縫って帝国に攻め込むという流れなので王国&同盟と戦うことがほぼない。
敵である帝国メンツは二人を覗いて教会メンツになっているので、敵名有り将は聞いたことのない思い入れの無い連中ばかり。
支援会話を通じて為人を知っている生徒との戦いという、当初思っていた葛藤要素がまるでなかったのもガッカリしてしまった。

あまりにも謎が残り、気になる点が多いので難易度ルナティックが出るまで待ちたかったが後1ルートくらいはクリアしたい。

 

◆散策について


時間がかかるし面倒という評価が絶対出そうだがちゃんと飛ばせるようにしてあるので問題無い。
今作ハードくらいの難易度なら仮に育成をオールお任せにしてプレイしても詰まることもなさそうだし。

自分はアドベンチャーやらギャルゲーやら読み物大好きなので普通に楽しめました。
FE旧作の仲間にした後のメインメンバー以外、背景が掘り下げられることが無く放置されるという難点を膨大な支援会話で補えていました。

 

◆戦闘・戦術関連


今作は三竦みがないが、武器種類による使い分けや兵種相性バランスは良い。
少なくとも過去作の斧とかのような、三竦み有利があっても使われない地雷武器種というようなものはない。
逆を言えば、この武器でなければ駄目という場面もさほどないのだが。
魔法は回数制限制だし、武器も修理できるし、ハードでもフリーマップいってれば金に困ることはあまりないのでやり繰りの苦しみ(楽しみ)はない。

 

全体的に手ごわいシミュレーションというより、大衆が楽しめるライトな作りのキャラゲーエムブレム路線である。
特に敵が誰を狙うか予測線が表示されるお陰でうっかり死ぬという場面はほぼなくなった。
難を言えばマップごとの特色というか、葛藤要素があまり見受けられないという点か。
ターン制限もあってないようなものだし、クリアするだけなら簡単だが宝箱を盗賊に取られないようにすると難易度が跳ね上がるというような仕組もほぼない。
NPC仲間に被害が出なければ報酬があるマップもあるが、特に深く考えなくてもいけるので達成感をあまり感じられなかった)

 

◆現時点での総評


手強いシミュレーションを求めるエムブレマーとしては物足りないが、総じて隙がない完成度を誇っているだろう。
結構この感想において難易度とゲームバランスにおける不満点を語っているように感じられるかもしれないが、
そもそも自分もSFC版紋章が難しくクリアできず比較的ライトな難易度の聖戦でFEシリーズに嵌っていった口である。
なので今作が令和に至ってようやく自分にとっての聖戦のような作品に出会えたのは喜ばしい限りだ。

 

というか、自分のシミュレーションとしての難易度理想像はトラキアまでFEに携わっていた加賀昭三氏のベルウィックサーガである。
この賛否両論ある(らしい)作品好きが満足する内容のFEが売れるとは到底思えないので、歯ごたえのあるルナティックモード実装早くお願いします!